


編曲の根源
BWV1039、BWV1025、BWV1033
これらの作品には共通点があります
聖書がラテン語からドイツ語に訳されたように
讃美歌がコラールとして歌われるようになったように
プロテスタント・ルター派にとっては
自ら祈りを捧げることがとても大切とされていました
はじめにあげた作品における共通点は“編曲”
音楽家が自ら奏で、祈りを捧げることが出来るようにという信仰心により
編曲が生まれたと考えられます
リコーダー、トラヴェルソ、チェロ、チェンバロ奏者
4人がそれぞれの知識と経験、アイデアを盛り合わせ
たくさんの祈りが込められた“編曲家・バッハ”
の素顔に迫ります
2025/6/11(水)
14:00開演(13:30開場) セントマーガレットウェディング (JR柏駅より徒歩5分) 全席自由:一般4,000円、U-25 2,000円
演奏予定プログラム
BWV1033 フルートソナタ ハ長調
(原曲:エマヌエルバッハ?)
BWV528 トリオソナタ ホ短調
(原曲:オルガンソナタ ホ短調)
BWV964 チェンバロソナタ ニ短調
(原曲:ヴァイオリンソナタ イ短調)
BWV1025 ヴァイオリンソナタ イ長調
(原曲:ヴァイス作曲 リュート組曲)
BWV997 組曲 ロ短調
(原曲:リュート組曲 ハ短調)
BWV182 教会カンタータより
救い主の元に集え
BWV1039 トリオソナタ ト長調
(編曲:ヴィオラ・ダ・ガンバソナタ ト長調)
追加プログラム
BWV772, 777, 781 インベンション
BWV 988 Quodlibet
About
バッハだけではない、
ひらかれた信仰と音楽
18世紀の有名な作曲家にゲオルク・フィリップ・テレマンがいます。彼は“音楽による礼拝”を1725年に出版しましたが、こちらは教会で演奏されるものを家庭でも演奏できるようにと、少ない編成で作曲されました。1725年には亀の子文字で出版された楽譜も、1731年にはラテン文字で出版されており、より多くの人々が楽譜・音楽に触れられるよう工夫がされています。
さらには、歌のパートを器楽で演奏することも良いと書かれているとか。
このカンタータの序文には、神様がこのような力を与えてくださるよう、これによって神様の名誉が更に高められ、奉仕されるよう祈りますと書かれています。
18世紀から続くこのような働きにより、現代の日本でも古楽が盛んに演奏されるようになっているのかもしれないと思うと
作曲家の想いが生き続いている気持ちが湧いてくるようです。

出演者
